3 ポイントおよび 4 ポイント編集
Pinnacle Studio では、[3-4 ポイント編集モード]を使用してソース クリップをトリミングしてタイムラインにあるシーケンスに追加することができます。3 ポイントおよび 4 ポイント編集により、すばやく正確にクリップを追加することができます。どんなプロジェクトにも[3-4 ポイント]編集モードを使用することができますが、特にクリップを正確に配置させたいプロジェクトに適しています。例えば、ナレーションに合わせて実例や図などを表示させたり、サウンド トラックのある特定の部分のみにクリップを配置させるなどです。
「ポイント」とは、ソースクリップやタイムラインに追加する「開始点」([マークイン])マーカーおよび「終了点」([マークアウト])マーカーを指しています。通常は、クリップの速度を調整せずに正確に編集できる 3 ポイント編集が使用されます。 4 ポイント編集を使った場合は、タイムラインに設定された時間にぴったり適合させるためにクリップの速度を調整する必要があります。
使用方法
タイムライン内で、ソースクリップを追加したい場所を開始点マーカー(クリップを開始したい場所)または終了点マーカー(クリップを終了させたい場所)、あるいはそれら両方を追加することにより特定することができます。自分のソース クリップも同様です。開始点マーカー、終了点マーカー、あるいは両方を追加できます。ソースクリップが追加されると、これらのマーカーに従ってソースクリップはトリミングされ、タイムラインの下にあるコンテンツを(非破壊的。元のファイルは保護されます)上書きします。4 ポイントすべてを設定する場合は、ほとんどの場合、タイムラインに設定された長さはトリミングされたクリップの長さと一致しません。このため、タイムラインに設定された時間に適合させるためにクリップの速度を変更させます。あるいは、どの 3 ポイントを優先させるかを選択し、クリップの元の速度を保ちます。
3 ポイント編集の例
熊について説明するナレーションに熊のクリップを入れるには、ナレーションに合わせてタイムラインに開始点マーカーと終了点マーカーを設定し、熊が映ったソースクリップを評価します。自分の好みや全体的な印象に応じて開始点マーカーあるいは終了点マーカーを設定します。開始点マーカーを使用した場合、クリップを[ライブラリ]からタイムラインにドラッグすると、自動的にソースとタイムラインの開始点が整列され、タイムラインに設定された終了点でソースクリップがトリミングされます。
[クリップを調節]オプション
[3-4 ポイント編集モード]でタイムラインにクリップを追加すると、 [クリップを調節]メッセージ ウィンドウが表示され、クリップをタイムラインにあるコンテンツとどのように組み合わせるかを決める複数のオプションが表示されます。表示されるオプションは、タイムライン上の隙間の長さに応じて設定されたポイントやクリップの長さによって異なります。
この例では、[クリップを調節]ウィンドウに 2 つのオプションが提供されます。[ソース クリップをトリミングする] を選択すると、グレーのマーカーのある位置が現在のトラックの終了点となり、タイムライン上におけるソースクリップはこの位置でトリミングされます。[タイムラインを上書きする]を選択すると、ソースクリップに設定された 2 つのポイントを保持し、ソースクリップが現在タイムラインにあるクリップの最後まで延長されます。
注意: ライブラリにあるクリップをトリミングすると、トリムマーカーがクリップと共に保存されます。トリミングされたクリップを次のプロジェクトに使用したり、いつでもマーカーを消去してリセットさせることができます。
ヒント: [3-4 ポイント編集モード]を使用すると、下にあるどのコンテンツも常に上書きして、複数トラック プロジェクトのトラック同期を保護します。クリップを上書きでなく挿入するには、編集モードのドロップダウンから[挿入モード]を選択します。
* 3 ポイント編集によりクリップを追加するには
1 タイムラインで編集モードのドロップダウンから[3-4 ポイント編集モード] ボタンをクリックします。
[3-4 ポイント編集モード]ボタンはタイムライン ツールバーの右端にあるドロップダウンにあります。
2 すでに 1 つ以上のクリップがあるタイムラインで、希望する位置にスクラバーをドラッグさせ、以下の操作のどれかを行います。
タイムライン ツールバーにある[マークイン]ボタン をクリック、または I キーを押して開始点を設定します。
タイムライン ツールバーにある[マークアウト]ボタン をクリック、またはOキーを押して終了点を設定します。
注意: マーカーを消去するには、再びそのマーカー ボタンをクリックしてください。両方のマーカーを消去するには、[マーク イン/マーク アウトを消去]ボタン をクリックします。
3 タイムラインに 2 つのポイントを設定するには、2 の手順を繰り返します。
4 [ライブラリ]内からソースクリップを選択し、[プレーヤー]パネルで[ソース]ビューが表示されていることを確認します([ソース]タブをクリックします)。
5 プレビューの下にあるコントロールを使ってスクラバーを希望する位置に移動させ、以下の操作のどれかを行います。
[マークイン]ボタン をクリック、またはIキーを押して開始点を設定します。
[マークアウト]ボタン をクリック、またはOキーを押して終了点を設定します。
6 ソースにポイントを 2 つ設定するには、2 の手順を繰り返します。しかし、タイムラインとソースのポイントは合計 3 つでなければなりません。
7 タイムラインで、ソースクリップを追加したいトラックを選択し、以下の操作のどれかを行います。
プレビューの下で、 [速度を保持]ボタン をクリックします。
[ライブラリ]から、ソース クリップをトラックにドラッグ移動します。
8 [クリップを調節]ウィンドウが表示されると、メッセージ ウィンドウからオプションを選択します。
設定されたポイントの一式に従ってクリップが追加されます。
* 4 ポイント編集によりクリップを追加するには
1 タイムラインで編集モードのドロップダウンから[3-4 ポイント編集モード] ボタンをクリックします。
2 すでに 1 つ以上のクリップがあるタイムライン上で希望する開始点の位置までスクラバをドラッグさせ、タイムラインのツールバーにある[マークイン]ボタン をクリックします。
3 タイムラインで、終了点のある位置までスクラバーをドラッグし、タイムライン ツールバーで[マークアウト]ボタン をクリックします。
4 [ライブラリ]内からソースクリップを選択し、[プレーヤー]パネルで[ソース]ビューが表示されていることを確認します([ソース]タブをクリックします)。
5 プレビューの下にあるコントロールを使って、開始点までスクラバーを移動して[マークイン]ボタン をクリック、またはIキーを押します。
6 終了点までスクラバーを移動して[マークアウト]ボタン  をクリック、またはOキーを押します。
7 タイムライン内で、クリップを追加したいトラックを選択します。
8 プレビューの下で[長さに合わせる]ボタン をクリックします。
注意: クリップの速度がタイムラインの開始点と終了点の間の長さと一致するよう調整されます。クリップとタイムラインの長さがまったく同じでなければ、速度が元のものから変更したことを示す黄色の点線がクリップの上端に表示されます。クリップに音声が含まれる場合には、新しいクリップの長さと合わせるように速度が増減するため音質に影響は生じます。
注意: クリップをタイムラインに追加すると[クリップを調節]ウィンドウが表示されます。デフォルトのオプションを承認して 4 ポイント編集を維持します。ポイントを変更するには(3 ポイント編集を使用する)、ウィンドウ内のもう一つのオプションをクリックします。