レイヤーリストを使った作業
レイヤーリストは、ムービーエディタやディスクエディタにあるプロジェクトのタイムラインと同様のコンセプトを持つマルチトラックタイムラインです。モーションなどを使った操作はタイトルエディタと同じです。
レイヤーの操作
ここで説明する手順は、レイヤーリストのヘッダーエリアに適用されます。
レイヤーの選択
レイヤーリストでヘッダーをクリックすると、編集ウィンドウでレイヤーを選択したときと同じです。(逆も同じ)レイヤー名がハイライト表示されて、レイヤーのコントロールフレームが表示されます。マウスとキーボードを使った通常のWindows操作、
Shift - click(複数選択)、
Ctrl - click(選択した項目を実行)、
Shift+
Ctrl - click(最後のクリックから複数選択)で複数選択ができます。複数選択の詳細は、
レイヤーグループを使った作業を参照してください。
レイヤー名と名前の変更
タイトルエディタでは、新しいレイヤーを作成すると、リソース名とファイル名を基にデフォルト名を与えます。デフォルトの名前は、レイヤーの内容がわかりやすい名前ではないことが多いため、複数レイヤーを使ったタイトルにはレイヤーの内容がわかりやすい名前に変更すると便利です。
新しいテキストレイヤーの名前もデフォルトテキストと同様に「テキストをここに入力する」などが設定されています。レイヤーの名前は変更するまで、レイヤーにテキストを入力するごとにデフォルト名が採用されます。テキストレイヤーの名前を変更すると、それ以降テキストを変更してもレイヤー名に影響されません。ただし、デフォルトの動作は、空白名を設定すると元に戻ります。
プライマリレイヤーの名前を変更する場合は、変更したい名前をクリックします。編集フィールドが開き、現在の名前を表示します。新しい名前を入力してから[Enter]を押す、または編集フィールドの外をクリックすると変更が適用されます。
レイヤーの並べ替え
編集ウィンドウのレイヤー操作の説明とおり、レイヤースタック内のレイヤーの位置は、レイヤーのコンテキストサブメニューのコマンド、または
Ctrl +
Plus(
[レイヤー]>
[最前面に移動])などのキーボードショートカットを使って並べ替えることができます。
レイヤーリストでは、レイヤーヘッダーをリスト上の新しい位置にドラッグするという簡単な方法も使えます。この操作は、レイヤーが重複しているためにマウスで選択できない場合に特に便利です。レイヤーをドラッグしているときは、ドロップしたときの位置を挿入ラインで表示します。
複数選択を行うと(
レイヤーの選択を参照)、複数のレイヤーを一度に新しい位置にドラッグできます。
レイヤーの非表示とロック
タイトルが複雑になると、レイヤーを追加したり、モーションをレイヤーに追加したりして見づらくなりがちです。レイヤーヘッダーの右端にある[表示]ボタンは表示と非表示を簡単に切り替えられます。
目の形をした[表示]ボタンをクリックすると、レイヤーを一時的に編集ウィンドウから削除します。レイヤーの情報や設定は保存されるため、視界やマウス操作のじゃまになるレイヤーを非表示にしなくても必要なレイヤーの操作ができるようになります。ボタンをもう一度クリックすると、レイヤーが表示されます。
ツールバー
このヘッダーバーのコントロールと表示にはグループがあります。機能説明(左から右)
• [テキストの追加]および[形状の追加]ボタンを使うと、プリセットセレクタのルックに適用可能な「ベクターベース」レイヤーを新規作成します。[テキストの追加]をクリックすると、デフォルトのルックとキャプションで新しいテキストレイヤーを追加します。編集ウィンドウの未使用エリアでダブルクリックすると、[テキストの追加]のショートカットとして使用できます。[形状の追加]をクリックすると、新しいレイヤーのコンテンツとして特定の形状を選択できるポップアップメニューが開きます。
• [配列]、
[グループ]、
[順序]ボタンはそれぞれ複数レイヤーを操作するコマンドのポップアップメニューを開きます。これらのコマンドについては、
レイヤーグループを使った作業を参照してください。
• ステレオスコピック3Dタイトルを編集すると、3D表示モードスイッチャーが現れます。利用できるフォーマットについての詳細は、
3D表示モードスイッチャーをご覧ください。
• [変換]ボタンを使うと、タイトルエディタを終了しなくてもタイトルをプレビューできます。左から右に、ループ再生、最初に移動、フレームを1つ戻る、再生/一時停止、フレームを1つ進む、最後に移動の機能ボタンがあります。
[ループ再生]ボタンは開始すると再生を繰り返します。停止するには、編集ウィンドウのどこかをクリックする、または[ループ再生]を再度クリックします。従来通り、Spaceキーを押す操作は、再生を停止および開始するための便利なショートカットです。
• [システムの音量とミュート]ボタンを使うとシステムのスピーカーの音量を調整できます。この操作は、タイムライン上のクリップのオーディオレベルに影響しません。この操作は、タイムライン上のクリップのオーディオレベルに影響しません。
カウンターは、タイトルの再生時間や、レイヤーリストのタイムラインスクラバーの現在地を通常の時、分、秒の形式で表示します。ライブラリではなく作成したプロジェクトのタイトルの場合は、表示されるスクラバー位置はプロジェクトのタイムラインに関連しています。クリップの開始位置ではありません。
レイヤーとモーションの編集
レイヤーを作成すると、その再生時間は、タイトルの再生時間に設定されます。タイトルを実行したときのレイヤーの最初の表示を遅らせる、またはレイヤー表示中に別のレイヤーの表示を止めるには、プロジェクトタイムラインでクリップを編集したときと同じように、タイムラインに沿ってレイヤーの端をドラッグします。
タイトルは、レイヤーを見せ場で登場して去っていく役者に見立てた舞台に似ています。レイヤーリストライムラインでレイヤーをトリミングすると、そのレイヤーの開始と終了のタイミングを正確に調整できます。
各レイヤーに対して最大3つのモーション(各タイプに1つ)が使えます。これらはタイムライン上にも表示され、再生時間が調整できます。開始および終了モーションは、それぞれが対応するレイヤーの端に割り当てられます。ただし、開始モーションの終わりと終了モーションの始まりはマウスで自由に編集できます。
レイヤーに強調モーションがある場合は、未使用の表示時間(最大タイトルの全長と同じ)も残ります。
レイヤーのモーション3種類。上のレイヤーは、強調モーション(直線)で、再生時間全体に割り当てられています。下のレイヤーには、開始および終了モーションが配置され、間には静止部分があります。中央のレイヤーは、3種類すべてのモーションを示しています。開始モーションはトリミング中です(水平矢印)。開始モーションの再生時間が変わると、強調モーションは未使用時間を自動調整します。
レイヤーで使用しているモーションのいずれかを置換する場合は、新しいモーションを追加して、存在する同じタイプのモーションを上書きします。
置換せずにモーションを削除するには、レイヤーを選択してからモーションのタイムライン中央にある小さな[x]をクリックします。